CAE実践 解析前処理(プリ処理)

○ 材料物性値の入力
・ 解析ソフトのデータベースか、ユーザー作成テーブルを使い、物性値を入力します。
・ ヤング率、ポアソン比、破断極限応力、線膨張係数、熱伝導率、密度など

○メッシュ作成 : 設計者向け解析ソフトの場合、通常自動メッシュ作成機能のみ。
・ ソリッドの場合 : フリーメッシュ(4面体、6面体)か、マップドメッシュ(6面体)か、1次、2次要素の指定
・ シェル要素の場合 : フリーメッシュ(3角形、 4角形)か、マップドメッシュ(4角形)か、
1次、2次要素の指定

〇メッシュ分割のノウハウ (解析精度を上げるために):
・ 集中応力や荷重が予想される部分のメッシュを細かく切る。(曲率半径の考察)
・ なるべくひずみや(高アスペクト比)、ゆがみ(へこみ)のないメッシュを作成する。
・ 一般に4面体(3角形)要素より6面体(4角形)要素の方が精度が高い。
・ 細かいメッシュ部分から荒いメッシュ部分への移行はなめらかに行う。
・ 次数の高い要素(1次より2次というふうに)を使用する。
・ 高次要素は要素の辺を曲線表現でき精度が高い。
・ 自動メッシュ最適化機能の指定。(アダプティブ h法、p法)
・ 実践テクニック : まずは荒いメッシュでざっと計算し応力集中場所などを確認ののち 局部のメッシュコントロールを行う。

○ 荷重条件の入力
・ 外力(圧力、力、モーメント、ボルト荷重 など)
・ 面、辺に、並進成分(X軸、Y軸、Z軸)の力、又は回転成分(X軸、Y軸、Z軸回り)のトルク荷重を入力。
・ 物体力(加速度、重力加速度、遠心力:回転軸と回転速度入力)

○ 拘束条件の入力
・ 面、辺で、並進成分(X軸、Y軸、Z軸)、又は回転成分(X軸、Y軸、Z軸回り)を固定。
・ 円筒支持、斜面固定などソフト固有の支持形態あり
・ 各成分に強制変位(初期応力状態)入力。